
中国アウトバウンド支援
日本の商品を、中国の方々向けに、輸出するサポートをしております。
アウトバウンドでのマーケティングには、商品・流通・販売の3つの要素があります。
商品
「Made in Japanを世界へ」をスローガンに、私たちは日本の企業と中国の企業や消費者をつなぐサポートをしております。
なぜ中国?
中国は、古来より日本と深い関係にある隣国です。現在では中国はGDP世界2位の国となっています。
人口は約14億人で世界第2位ですが(2022年にインドに抜かれたものの)、同じく人口の多いインドと比べると、統一言語(標準中国語・普通話)でコミュニケーションが可能な最大の市場となっています。グローバルで通常使えるSNSが規制されるなど、中国国内には厳密な情報統制が引かれており、独自の文化を築いています。
日本語の元になっている漢字が使われており、文章だけをみてもおおまかな意味を知ることは可能です。
政府の力が強く、非常に進出しづらい障壁をもった国の一つと言えるでしょう。
しかし、これだけ巨大なマーケットが近くにあるのに、進出しづらいという理由で諦めてしまうのは非常にもったいないと言えます。
Made in Japan
中国で、Made in Japanはどのように扱われているのでしょうか?
中国の国や文化としての強みや弱みを理解することで、必然と日本の強みが炙り出されてきます。
中国の特徴としては、まず、情報鎖国による独自の文化形成があげられます。一方で国内外にIT人材を多く輩出しており、華僑のネットワークの存在が、中国をグローバル展開させていくのに非常に大きな役割を果たしています。日本では、IT企業の成熟性については大きく遅れをとっており、この点において日本のIT人材は安く使える人材と言われることもあります。
文化としては、なかなか人を信用しない一方で、家族や親戚を非常に大事にします。一人っ子政策(1979-2015年)の影響で核家族化が進んだ一方で、現在は一人っ子政策が終わり、少子高齢化への対策が急務となっています。しかし依然として、親戚付き合いが非常に重要な幅を占めていました。こういった事情と贈答文化が結合して、かつて日本で爆買いと呼ばれていた行動の遠因となっています。
非常に経営判断のスピードが速く、大きな金額の取引でもすぐに決断を起こします。日本の企業は(日本企業としては通常あるいは速めのスピードでも)決断が遅く、スピードが遅いため、取引を渋られることも多いです。
一方、日本のものづくりのクオリティへの、信頼度は高く、Made in Japan=安心・安全というブランドになっています。品質やブランドを重視した購買が多く、割安感で買われることはあまり多くはないようです。(とはいえ円安なので割安感はあります)
中国に対して、日本に優位性がある商品は、たとえば下記のようなものです。
化粧品、衛生用品、デジタルカメラ、薬品、時計、食品、ジュエリー、伝統工芸品
もちろん、上記に当てはまらないものでも、中国の人々の心に届き、売れる商品はたくさんあります。
そういったものを、テストマーケティングを通じて探し出していくのも、私たちのミッションのひとつです。
流通
いくら売れるといっても、届けられなければ意味がありません。
BtoB配送やBtoC配送の仕組みを有しており、日に日に変わりゆくと言われる国際貿易のエキスパートをパートナーにつけ、私たちはダイレクトに消費者にモノを届けることに長けています。
届け方の事例
BtoB配送…会社から会社へモノを送るやり方です。飛行機より船を使うことが多く、配送には長い時間がかかります。温度コントロールも難しく、消費期限のあるものは向いていません。大量に仕入れて大量に売るパターンの商品がはまりやすいです。アパレル、雑貨など
BtoC配送…会社から消費者にモノを送るやり方です。通常飛行機を使います。配送は1週間くらいの時間がかかります。小さくて価値のあるものを送るのに最適です。化粧品、衛生用品、薬品、食品といったものが適しています。
越境EC…中国の主要な配送手段です。天猫国際、京東国際、REDなどのプラットフォーム経由で配送します。配送は3-7日程度で、送料・消費税込みの価格で販売されます。中国消費者が最も利用する購入方法で、化粧品、健康食品、ベビー用品などが人気です。保税倉庫を活用することで配送時間の短縮も可能です。中国側の商社とアライアンスを組むか、中国に法人を立てて、商品区分ごとに許可を取る必要があります。
ハンドキャリー…人間が直接飛行機でモノを届けます。配送は2−3日で届きます。超高価なモノや壊れやすい1点物などを送るのに最適です。配送コストが非常に高いです。
インバウンド…中国の消費者が直接日本に買いにきます。免税制度により消費税がかからないので、割安感があります。超高価なモノを買いにきて、持って帰ってもらう、というやり方です。現在は「理性的爆買い」と呼ばれ、ハイブランドや「日本でしか買えないもの」に需要が集中しています。体験型観光とセットで組むことが多いです。購入単価は高額化し、1人当たり買物代は約10万円に達しています。
販売
商品を中国市場で効果的に販売するためには、中国独特の販売チャネルとマーケティング手法を理解することが重要です。
販売チャネルの事例
越境ECプラットフォーム販売
- 天猫国際(Tmall Global):最大手の越境ECプラットフォーム。高級品・ブランド品に強い
- 京東国際(JD Worldwide):物流に強みを持つプラットフォーム。正規品保証で信頼性が高い
- 小紅書(RED):SNS型ECで、特に美容・ライフスタイル商品に強い影響力
SNSマーケティング
- 小紅書(RED):「理性的爆買い」を促進する口コミ・レビュープラットフォーム
- 抖音(Douyin):ライブコマースが活発。インフルエンサーマーケティングの主戦場
- 微信(WeChat):ミニプログラムを活用した販売とカスタマーサポート
KOL(Key Opinion Leader)マーケティング
- トップKOL:フォロワー数百万人、高い影響力だが費用も高額
- 中堅KOL:コストパフォーマンスが良く、特定分野で専門性を持つ
- マイクロKOL:地域密着型で、よりパーソナルな影響力
ライブコマース
- リアルタイムでの商品紹介と販売
- 「限定感」「お得感」を演出し、即座の購買決定を促進
- 特に化粧品、健康食品、ファッションで効果的
オフライン販売
- 旗艦店:上海、北京、深圳などの一級都市でのブランド体験店舗
- ポップアップストア:話題性を重視した期間限定店舗
- 百貨店:高級品販売の伝統的チャネル、依然として重要
- コンビニ:一般品販売の伝統的チャネル、依然として重要
販売戦略のポイント
「旅マエ」マーケティング 中国消費者の多くは訪日前にSNSで情報収集を行います。REDやDouyin(TikTokの中国版)での事前露出が、実際の購買行動に直結します。
「日本で買う理由」の明確化
- 日本限定商品・限定パッケージ
- 工場見学や伝統工芸体験とのセット販売
- 職人のストーリーテリング
価格戦略 中国消費者は「品質(69.6%)」「ブランド(58.6%)」を「価格(54.5%)」より重視するため、安売りではなく価値訴求が重要です。
アフターサービス
- 中国語カスタマーサポート
- WeChat公式アカウントでの継続的な関係構築
- リピーター向けの特典・会員制度
コンプライアンス対応
- 中国化粧品監督管理条例(CSAR)への対応
- 食品安全法への準拠
- 広告法の規制遵守
成功事例の特徴
成功している日本ブランドの共通点:
- SNSでの継続的な情報発信
- 中国文化への理解と尊重
- 現地パートナーとの密接な連携
- 品質とストーリーの両立
- オンラインとオフラインの融合